公立大学法人 埼玉県立大学
保健医療福祉学部 健康開発学科 口腔保健科学専攻

①基本情報

住所・連絡先

〒343-8540 埼玉県越谷市三野宮820番地
TEL:048-971-0500 (代表)

ウェブサイト

http://www.spu.ac.jp/

設置学科(定員)

1)保健医療福祉学部
(1)看護学科 (130・3年次編入20)
(2)理学療法学科 (40)
(3)作業療法学科 (40)
(4)社会福祉こども学科
   ①社会福祉学専攻 (50・3年次編入 若干名)
   ②福祉こども学専攻 (20)
(5)健康開発学科
   ①健康行動科学専攻 (45・3年次編入 若干名)
   ②検査技術科学専攻 (40)
   ③口腔保健科学専攻 (30)

2)保健医療福祉学研究科
(1)保健医療福祉学専攻 博士前期課程 (20)
(2)保健医療福祉学専攻 博士後期課程 ( 6)

埼玉県立大学
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②大学の沿革

 埼玉県立大学は平成11年4月に、保健医療福祉学部のみの4年制大学として開学した。その後、平成21年4月に大学院保健医療福祉学研究科修士前期課程を、平成27年4月には博士後期課程を設置した。現在、保健医療福祉学部には5学科5専攻があり、そのなかの健康開発学科口腔保健科学専攻は、平成18年4月から開始された4年制歯科衛生士養成教育機関である。埼玉県による歯科衛生士養成教育は古くから行われており、当初は1年制の専修学校であったが、昭和56年4月に埼玉県立衛生短期大学歯科衛生学科として短期大学2年制教育が開始された。その後、平成11年4月の埼玉県立大学開学により、4年制大学と同一のキャンパスに移転、短期大学部として2年制教育を継続してきた。しかし短期大学部の統廃合計画に伴い、平成18年4月に全国で4番目の歯科衛生士養成4年制大学課程として、歯科衛生士の4年制養成教育を開始することになった。

 

③大学の特徴

 本学の特徴は、すべての学科、専攻共通の大学全体としての特徴と、口腔保健科学専攻独自の特徴とに大別できる。

 大学全体としての特徴には、まず教養教育の充実が挙げられる。本学では全学的に専門教育が開始される前に教養教育を終了させるという、いわゆる教養課程と専門課程を区分した教育課程をとらず、専門教育中心の学年であっても教養科目が履修できるように配慮を行っている。すなわち1~4年次の全ての学年で、教養科目の履修が可能なような時間割設定を原則行っている。また現在の教育課程では、教養科目を大きく「人間と社会」、「自然の世界」、「言語と情報」、「スポーツとアクティビティ」の4つの領域に区分し、文科系科目から理科系科目まで講義、演習、実習を織り交ぜ60科目以上を用意している。これらの科目のうち、必修科目は限定し、残りの多くの科目は、学生の自主性に任せた選択科目としている。これら教養教育の充実は、大学課程における「学士力」の1つに教養教育が大きく関与するとの観点からに他ならない。

 さらに全学的な特徴として、保健・医療・福祉の各領域は互いに融合した領域との考えから、「他職種との連携と協働」が可能な保健医療福祉従事者の養成に力を入れている。本学の設置学科・専攻は5学科5専攻であるが、この多種多様な職種養成の特徴を活かし、「他職種との連携と協働」の観点から、まず他学科・他専攻の学生と接する機会を極力増やし、専門科目であっても授業は可能な限り全学的に開講している。これは学科、専攻間の相互理解を深めるために大きく役立つとの観点からである。そのため「解剖学」、「生理学」、「病理学」といった基礎医学系の各科目は、「連携と統合の科目」のなかの「専門基礎科目」として配置され、敢えて他学科・他専攻の学生混合編成の開講形式を採用している。またこれらの「専門基礎科目」とは別に、「専門職連携」の理念、知識、技術、倫理の基礎と実践について具体的に学習する科目を、学科、専攻を問わない全学的な構成で、1~4年次の各年次に必修として開講している。これには、「ヒューマンケア論」、「ヒューマンケア体験学習」、「IPW論」、「IPW実習」などといった科目を設定し、それぞれの専門職に進む学科・専攻の学生が専門領域(学科)を超えて連携した上で、利用者(患者等)のニーズに応えることができる人材となるため、同じ場所でともに学び、お互いから学び合いながら、お互いのことを学ぶ専門職連携教育として実施している。

 一方、口腔保健科学専攻の特徴としては、「歯科衛生士国家試験受験資格」取得以外に、科目選択によって「養護教諭一種免許状」の取得が可能な教育課程としている。これは学校歯科保健に強い養護教諭の育成といった考えから、平成18年の4年制教育開始当初から実施している。しかしこの「養護教諭一種免許状」の資格取得には、卒業要件を大きく上回る単位数が必要で、学生の負担も大きくなることから、学生の確固たる信念が必要なようである。